いわき市の歯医者さん あべ歯科は痛みが少なく丁寧な治療を心がけます。

食べ物で歯周病対策はできるの?

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日本人の成人8割が罹患しているともいわれている歯周病。進行すると歯槽骨が溶けだし、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまいます。

   

そんな歯周病の予防法として、歯周病菌の温床となるプラークをしっかり除去すること、食生活に気をつけることなどがいわれています。しかし、歯周病に成人の8割が罹患しているといわれると、いつかはわが身という感覚になり、十分な対策をしていても不安はぬぐいさることができません。そこで、今回は、日々の食事からとれる栄養素で歯周病予防・改善に結びつくものがないか探してみました。

   

美容成分としても知られるコラーゲンは、強い歯茎を作るのに欠かせないタンパク質です。このコラーゲンの生成に関与しているのが、果物などに多く含まれるビタミンC。さらにビタミンCは、体内の免疫システムで重要な役割をもつ白血球の働きを助けています。免疫力アップは、細菌感染症の一つである歯周病の予防につながります。厚生労働省発表の「日本人の食事摂取基準(2015)」によると、ビタミンCは、成人で1日あたり100㎎(中玉キウイ2個分程度)の摂取が推奨されています。

   

ビタミンB群は、良質なコラーゲンの生成を阻害するホモシステインの生成を阻害する作用をもっています。歯茎の健康を保つため、歯周病に罹患する前から積極的にとりたい栄養素です。ビタミンB群にはビタミンB6・B12・葉酸(ビタミンB9)などが含まれ、女性に多い貧血防止にも効果が期待できます。

   

ビタミンKは、止血にかかわるビタミンです。歯周病の症状の一つ、歯茎からの出血が見られる場合は、意識して摂取したい栄養素です。ビタミンKは、成人で1日あたり150㎍の摂取が推奨されています。納豆1パック(40gとして計算)には、約240㎍のビタミンKが含まれています。

   

上記の栄養素は、いずれもバランスよく食事をとっていれば問題なく摂取できているはずのものばかり。よって、偏食せず何でも食べることが歯周病対策になると考えられます。

   

また、食べ物に気をつけていれば歯周病にならない・改善するというものではありません。やはり、歯周病対策は日々の歯磨きや定期的な歯科検診を中心とし、総合的な生活習慣の見直しがポイントとなるでしょう。