人によって虫歯は、なりやすかったりなりにくかったりと個人差はあるものです。
もともと生まれつき歯の質が普通よりも弱い人もいますし、
小さいころに両親や周りの人から虫歯菌をもらってしまった人は虫歯になりやすく、
しっかり歯を磨いていても虫歯になってしまうリスクが高いです。
他にも歯並びや噛み合わせが悪かったり、
唾液の分泌が少ないと虫歯になりやすく、
そう言った場合は矯正治療が必要だったり、
口内がなるべく乾かないように気を配る必要がでてきます。
虫歯になりやすい人、虫歯になりにくい人というのは生まれ付きそうなる要因があったり、
生活の中で変化していくものですが、『虫歯になりやすい場所』というのは誰しも同じです。
歯というのは、前歯と奥歯とでは大きく形が違っています。
前歯は食べ物を噛みきるための歯なので、
先に向かって薄くなっているのに対して、奥歯は四角く、
食べ物を噛み砕いて飲み込みやすくするために使われており、
四角い形の中心にはくぼみがあって細かな溝が広がっています。
前歯と奥歯とでは、溝の多さなどから特に奥歯の方が虫歯になりやすいです。
奥歯は食べ物をすりつぶす場所なので必然的に物が多く触れること、
そして溝が多い分そこに食べ物が詰まり、
歯磨きでは落としきれなかった汚れが残って虫歯の原因になってしまうのです。
前歯に近い方の奥歯から、どんどん口の奥に向かって虫歯になりやすくなっており、
一番奥は歯ブラシが届きにくいこともあって特に虫歯になりやすい場所になっています。
また、もうひとつ虫歯になりやすい場所があり、
上側の歯は下の歯よりも虫歯にかかるリスクが高くなっています。
というのも、口内に行き渡る唾液の分泌場所は大部分が下の前歯の裏側にあるため、
どうしても上より下側に行き渡りやすいのです。
ちなみに上側は奥歯よりも前歯の表側に唾液が一番届きにくいため、
前歯の表側も虫歯になるリスクが下の歯よりも高くなっていますので、
歯磨きの際には注意しておきましょう。
歯磨きの際に虫歯になりやすい歯を重点的に磨いてあげることで、
虫歯のリスクはぐっと低くなります。
小さいお子さんですと満足に磨けないことも多いですから、
周りの大人がしっかり歯ブラシを掛けてあげるようにしましょう。