皆さんの歯は、生まれてから始めに乳歯が生え、次第に永久歯へと生え変わっていきます。
乳歯は通常で20本、永久歯になると数が増えて28本になります。
親知らずがすべて生えている人はプラス4本で32本になりますね。
歯は左右対称で同じ数だけ生えていますから、
真ん中から分けてそれぞれ名前が付いています。
乳歯は真ん中から奥に向かって、
『乳中切歯、乳側切歯、乳犬歯、第一乳臼歯、第二乳臼歯』の順番で生えています。
永久歯になると”乳”という字が取れて、
第一大臼歯、第二大臼歯、第三大臼歯と言う歯が増えます。
歯にはそれぞれ名前が付いていますが、
健診時などは乳中切歯から順番にABCといったアルファベットで区別されており、
永久歯になると1、2、といった数字で区別されます。
機械があれば健診時に耳を傾けてみるとわかりやすいかもしれませんね。
年齢を重ねるごとに乳歯は抜け落ち、永久歯が生えてくるものですが、
皆さんは生え代わった時期を覚えていますか?
だいたい12歳くらいまでの間に多くの人は乳歯が抜けて永久歯が生えてくるものですが、
その時に”要注意乳歯”となる乳歯がある場合があります。
要注意乳歯とは、生え変わりに支障をきたすような乳歯のことを指し、
永久歯が顔を出しているのにぐらついたりびくともしない乳歯の事や、
歯並びに影響を与えたりするような歯のことです。
要注意乳歯が経過観察と共に自然に抜け落ちてくれるようになればよいのですが、
下手をすると永久歯の成長を阻害しかねません。
ほとんどの乳歯は自然と抜け落ちるものですが、
要注意乳歯によってはそれが難しく、場合によってはレントゲン検査をした後、
歯科医院で抜歯処置をしなければいけません。
ちなみにご自身で無理に歯を動かしたり力を加えたりすると、
乳歯が折れて根っこが歯茎に残ってしまう場合もあります。
そうなってしまえば大事ですので、乳歯は無理に抜こうとはせず、
自然と抜けるのが難しいと感じた場合はすぐに歯科医に相談しましょう。
歯は一生付き合っていかなくてはいけない体の一部ですから、
違和感を感じたりおかしいと思った際には
かかりつけの歯科医に相談して適切な処置を受けましょう。