いわき市の歯医者さん あべ歯科は痛みが少なく丁寧な治療を心がけます。

【歯科の豆知識】歯の矯正はいくつまでできるのでしょう?

大人になってから歯並びが気になりだした、という方はいませんか?

実は、若いころは気にならなかった歯並びが、中年以降に気になりだすことは決して珍しくありません。

それは、いくつになっても歯が動くから。生え変わり期は、生え変わりの影響で、大人になってからは加齢やかみ合わせ、抜歯、親不知の影響など理由はさまざまです。そのため、若いころはきれいな歯並びを自負するほどだった人が、高齢になってから歯列の乱れに悩まされるということが起きてしまうのです。

歯列(歯並び)は、矯正という方法で、きれいに整えることができます。歯の矯正は、成長期にあたる子どもから20代の若い世代が行うものというイメージを抱き、大人は矯正ができないと思っている方もいるようです。

確かに、25歳以降の歯科矯正は難しいと言われていた時代もありました。しかし、近年は30代のみならず、40代、50代、60代までもが矯正をしています。

ポイントは、年齢制限はないものの矯正できるかどうかには、個人差があるということ。ある人は60歳を超えて矯正ができても、ある人はあきらめざるを得ないことがあるということです。若年層は多くの人が矯正治療を受けられても、年齢が上がるにつれお口のトラブルも増えるので、矯正できない人が出てきてしまいます。

矯正できないお口のトラブルとは、歯やあごの骨に異常があるケース。もっともよく見られるのは、歯周病です。歯周病は、国民病ともいわれ、ほとんどの日本人が罹患していると言われています。高齢になればなるほど、罹患率が上がり、症状も進んでいる傾向があります。

歯周病は歯槽骨が溶けてしまう病。進行してしまった場合、骨が歯を支えきれなくなり抜歯せざるを得なくなってしまいます。歯周病の症状として、歯茎の腫れや口臭、冷たいものがしみるなどがあります。しかし、一般的には症状を自覚しにくく、特に初期段階では自身で気づくのはかなり難しいと言われています。

また、大人の矯正では高齢になるほど費用と期間がかかる傾向にあります。これは、加齢による新陳代謝の低下などによるもの。

歯列矯正は若ければ若いほど良いと言われるのは、若い方がお口のトラブルが少なく、矯正の効果が短期間で出やすいから。年齢を理由に歯列矯正をあきらめる必要はないんですよ。