むし歯の治療や義歯の作成などで、しばしば金属が使われます。古くから知られているのは、金と銀ですね。一度装着された歯の詰め物(インレー)やかぶせ物(クラウン)、義歯は、その後の治療で不要になることがあります。例えば、金歯を抜歯してインプラントにするといった具合ですね。
歯科治療に使われる金属の中でも、金は換金できる金属、高く売れる金属として知られています。さて、抜歯となった金歯、売ることはできるのでしょうか
答えはイエス。抜歯された金歯を歯科医院から受け取れば、買取ってくれる業者さんがあります。
金歯といっても、歯の形をした金ではなく、自分の歯にかぶせたり詰めたりするかっこうで金が使われています。そのため、金が使われているのはほんの少しということもあります。
金歯を買取ってくれるといっても、ついこの間まで自分の口の中にあった物。売ることに問題はないのか、ちょっと不安になります。口の中にあったものなら、汚れがついているかもしれません、歯磨きでは取れない歯石がついている可能性もあります。それに、まだ歯がついています。
多くの金の買取業者は、歯がついていても気にしないそうです。といっても、買取業者は金歯自体を買うのではなく、金歯についている金を買い取るのが目的ですから、買取金額を明確にする際は、歯から金を外すことになります。
歯科治療で使われている金は、インレー(詰め物)であればごく少量となります。そのため、高額での買取はあまり期待しないほうがよいでしょう。
なお、抜歯後の金歯については、歯科医院によって対処が異なります。ご希望がある場合は、しっかりスタッフに伝えることをおすすめします。